おしどり登山隊                                             |山便りへ ホームへ 

 奥白髪山(おくしらがやま):1469・0m
      高知県本山町

 山の概要
  高知県で東西に二つある白髪山のうち、西の中央部山地にある白髪山である。東の「物部の白髪」に対し、通称
  「本山(もとやま)の白髪」または「奥白髪」とも呼ばれ、人気が高い。
  白髪山は白く光る結晶片岩が多い為、もとは白峨の字を使い、後に白髪の翁猿田彦を祭ってから白髪山と呼ばれ
  始めたようだ。
  全山を覆う樹齢200年近いヒノキは、昔、土佐藩の財源として「お留山」「お留木」の名のもとに保護され、現在も
  国の学術参考林であり、県立自然公園としても親しまれている。
  登山道は四方からあり、行川コース、汐見川コースは山頂まで約1時間30分。5月中旬から林床を彩るシャクナゲ
  は見事。山頂からは一部北部を除き眺望もよく、南面に林立するヒノキの白骨樹も捨てがたい景観である。
               ー ヤマケイ「日本の山」よりー
 Route Map冬ノ瀬登山口から山頂を踏み、西登山口に下山する周回コース
 Road Map高知自動車道大豊ICから国道439号線を西に進み、早明浦ダムの手前から県道264号線に入り
          標識に従い、奥白髪谷を詰めていく。 

 2014年3月28日(日曜日)
  晴

 ゆとりすと大豊7:00。。。。。8:25冬ノ瀬登山口8:35  → 8:43渡渉地点 → 10:45白髪山山頂(昼食)11:40 → 

 12:31縦走路曲がり角 → 13:10 1302mピーク13:15 → 13:40鉄塔 → 13:43西登山口 → (林道歩き) →
 14:21冬ノ瀬登山口14:25。。。。 18:30ホーム

 行動時間:5時間48分(休憩時間含む)
 昼食時間:55分
杉の古木とシャクナゲの森を抜け展望の山頂へ
 
今日の白髪山は竜王峠を鋏んで、昨日登った奥工石山と峰続きの山だ。大豊ICから早明浦ダムに向かって走り
 本山町に入ると白髪山の案内標識がある。標識に従い汗見川に沿って車を走らせると白髪山への林道の分岐に
 至る。ここから7kmほどダートの道を走ることになるが、先日の工石山に比べれば状態はウンとい。
 腹う擦ることも無く冬ノ瀬登山口に到着。先客は軽トラの1台のみ。登山仕度をして出発するところだった。
 道路の少し広くなった所に駐車して、登山準備。
 丸太の急階段を登り、柵のある道を進むと、最初の沢がある。苔むした沢を渡ると再び横木の階段で高度を上げて
 いく。そしてゴロゴロした岩の上を歩き、ついには沢の中を登っていく。
 沢道が終わると木の根の道になり、巨木のヒノキが茂る手付かずの自然林が広がっている。学術参考保護林の看
 板も掛っており、まさに太古の森だ。
 丸太の急階段の上に上がると、タコ足の木々や巨大な倒木の根が目を引く中にシャクナゲの木も茂っている。
 やがて傾斜が緩ん出来ると、苔むした石がゴロゴロした道になり、滑りそうで歩きにくいことこのうえない。
 道が右に向かっていくと平坦な場所に出、明るい開けた場所に出る。草の生えた道を左、左へと進んで行くと「至 
 八反奈呂ヒノキ巨木」の標識がある分岐に出る。そこを直進し最後の急登を登と行川登山口と縦走路との三叉路
 がある。山頂の小高い丘を駆け上がるとヒノキの白骨林が立ち並ぶ素晴らしい風景が待っている。
 山頂は蛇紋岩の岩場で、この素晴らしい光景を見ながら昼食にする。
 、
登山口の駐車場 奥白髪山登山口
丸太の階段で高度を上げていく 柵のある登山道の先が渡渉地点
渡渉地点 苔むした沢
色あせて優しくなった緑の森を行く
沢の中を登る
ゴルジュの中を行くようだ!
沢を離れると急な横木の階段を登る
ヒノキの古木とシャクナゲの群生地を進む
苔むした石に足を捕られながら進む
分岐を過ぎると岩場が立ちはだかる
山頂部の縦走路分岐の先の小さなコブが山頂
           山頂に広がる白骨林                   山頂後の林の中に三角点

 山頂で高知から来たご夫婦と暫く談笑し、山頂より少し降りたところにある三角点を確認し、三叉路まで降りてきた。
 登ったコースを下りると、1時間余りで下りることが出来るだろうが、「工石山縦走路・登山口まで4.2km 約2時間」
 の標識を見て、縦走コースに挑戦することに。標識にある登山口は竜王峠にある西登山口のこと。
 縦走路に入り、ヒノキやシャクナゲが入り乱れた森の始めはルートがハッキリしないが、テープを頼りに進んで行くと
 やがて気持ちの良い自然林の中の道になる。もう道は一本道で迷うことは無い。
 登りのコースとは風景がガラッと変わり、ブナの大木がいたるところに立つ明るい大自然の森の尾根道だ。
 三叉路から30分弱で巨大なブナが立つ広場に出る。広いカヤトの原っぱにはヌタ場もあり、不思議な場所だ。
 不思議な空間を過ぎてると登山道には笹が被さってくるようになる。笹の間から見える奥工石山の姿に励まされ、
 いくつかのアップダウンを越え、1時間足らずで中間点の曲がり角に来た。ここからはブナの大木が立つ素晴らしい
 痩尾根の登山道が続く。最後のピーク1302mで一息つき、鉄塔を目指す。
 13:40 やっと鉄塔が見えてきた。山頂から丁度2時間だ。
 鉄塔から右に進むと竜王峠を経て奥工石山、左に行くと林道へ下る道がある。
 鉄塔から急坂を下りると林道に飛び出した。西登山口だ!
 ここから林道を駐車地点までのんびり歩く。40分ほど掛って冬ノ瀬登山口に到着。
 四国中央部2座への遠征は無事終了!
縦走路の出だしはシャクナゲの林
       縦走路に点在するブナ                        縦走路一番の巨木
カヤトの原を過ぎると登山道は笹に覆われてくる
 
縦走路から見る奥工石山 痩せ尾根にもブナの巨木
気持ちのいい尾根道 縦走路から見る奥工石山
大きなツチアケビ ヒメシャラとブナ 1302mのピークから下って行く
鉄塔から林道に下りた所が西登山口
林道歩きの途中にある砂防ダム
 ひとこと:登りと下りの全く違う雰囲気が味わえた山!・        
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