おしどり登山隊                                     |山便りへ ホームへ 
棲真寺西山(せいしんじにしやま):460.2m        広島県三原市

 山の概要
  棲真寺西山は沼田川を挟んで広島空港の北にある標高460.2mの山であるが、国土地理院の地形図にはその山名
  の記載はない。中間点の棲真寺へは沼田川に注ぐ舟木峡にかかる瀑雪の滝を越え沢を登り詰めるか、車道を車で登り
  棲真寺公園に行く。西山へは棲真寺から車道を進み棲真寺キャンプ場の前から中電道に入り山頂を目指す。
  棲真寺は鎌倉時代から続く名刹で落ち着いた佇まいの禅寺である。また、併設された棲真寺公園は4月の桜の花見、
  7〜8月には蓮池に美しい蓮の花が園内を彩る観光の名所である。 
 Route Map瀑雪の滝登山口から棲真寺を経て西山山頂目指し、往路を下山
 Road Map中国自動車道本郷ICから県道82号線を東進し、舟木大橋交差点を左折し県道33号線に入り瀑雪の
        滝に向かう 

 2021年2月22日(月曜日)
  晴れ

 ホーム8:00.。。。。 8:50爆雪の滝駐車場9:05 → 9:11瀑雪の滝(滝見台)9:21 → 9:29二連滝 →
 9:40渡渉地点9:50 → 10:12本谷から支谷へ → 10:30五輪塔分岐 → 10:35棲真寺10:50 → 
 11:17中電道入口 → 11:20#1鉄塔 → 11:44#2鉄塔 → 12:00果実の森分岐 → 12:05棲真寺山西山
 山頂(昼食)12:45 → 12:50空港大橋展望13:00 → 13:15大久保池分岐 → 13:30大久保池→<道迷い>→
 14:10テープ発見 → 14:20車道出会い → 14:30棲真寺14:37 → 15:00支谷から本谷へ → 15:35瀑雪の滝
 → 16:00駐車場16:15。。。。17:20ホーム

 行動時間:6時間55分(休憩、昼食時間含む)
 昼食時間:40分

 今年はコロナでモチベーションが上がらないのと下半身のコンデション不良で遅い初登りになってしまった。今日は瀑雪の滝
 から棲真寺を経て西山までの結構長い行程だ。万全の状態ではないが、何とか完走できればと・・・・。
 広い瀑雪の滝駐車場には、自動販売機を設置した建物(何の店?遊漁券の販売店?昔、落ちアユを採る簗を見たことがある。
 どちらにしても遊漁と関係がある店だろう。)
 ガランとした駐車場に車を停め、瀑雪の滝の石碑とトイレの先にある案内板を確認して出発する。趣のあるJR線路下のトンネル
 を潜ると戦国武将の毛利元就も歩いたであろう参詣道に入っていく。西日本豪雨で流された道は真新しいコンクリートの舗装路
 に復旧されている。
 瀑雪の滝まではそんなに時間はかからない。コンクリートの道を進み、自然石の岩場をを登ると目の前に落差30mの滝が
 現れる。毛利元就が三男の小早川隆景に会いに来た後、瀑雪の滝で涼をとり、滝の背後にある山腹に建つ棲真寺で宴を催した
 と言われている。
 滝下の右手に棲真寺の案内があり、流れを渡って右手に登っていくと滝と断崖絶壁が一望できる滝見台がある。遮るものが
 なく瀑雪の滝双璧が視野一杯に広がって見える。
 
瀑雪の滝駐車場 瀑雪の滝の石碑とトイレ
棲真寺まで1300mの案内板 趣のあるJR線路下 歩道は復旧済み
瀑雪の滝                           滝見台から見る瀑雪の滝瀑雪双璧

 谷沿いに続く棲真寺への道は鎌倉時代から踏まれた道で、石を並べて石畳にしてあったり、かなり幅広の道だったであろうが
、度重なる水害で見るも無残な状態になっている。西日本豪雨の時に流れ出したと思われる木々の残骸も川や川岸に残された
 ままだ。整備して古の姿を取り戻してもらいたいものだ。
 何々の岩、何々の滝と見立てしてあるが、見立てが平凡過ぎて、あまり見学の対象にはならない。
 山道は暫く流れに沿って進むが、豪雨の為、山道が崩れてしまった場所もあり、右に左にと瀬渡りしながら進む。結構水量が
 多く、渡渉の途中でペットボトルを落として拾うのに苦労する。
 崩れた川岸や山肌を流れ落ちた土石流の跡を見ながら、石が転がり足場の悪い参道を登っていく。やがて本谷と分かれて
 支谷へと進路を変える。支谷に入ると幾分坂は急になるが、その分道も良くなり、水の量も減って渡渉も楽になる。
 谷を詰めていくと分岐があり、左が山門、右が五輪塔の標識がある。ここは左の山門に向い、急坂を登る。
 山中に不似合いの鉄製階段を登ると極楽浄土のような棲真寺の境内が目の前に広がっている。空港大橋が見える展望台が
 左手にあるようだが、ひとまず休憩・・・・。
元就も歩いたであろう道を登っていく 二連滝
流木が残る参詣道                       小滝                          苔むした石畳
左岸から右岸へ 右岸から左岸へ
西日本豪雨の爪痕が残る谷道を登っていく
浅い流れの渡渉地点 土石流の跡
乱舞滝 本谷から支谷へ
谷を登り詰めると「棲真寺山門&棲真寺五輪塔」の案内があり、山門の方に進むと鉄製の階段が現れる
棲真寺 蓮畑が広がり、桜の木がある棲真寺公園

 ゆっくり休憩し、元気を取り戻して次の目的地、西山へ向かう。本堂の前を右に進み、境内の外へ。自動車での参詣道を登り、
 舗装路を歩いていく。それにしても何という暑さだ。たまらず途中で小休止。
 やっと棲真寺山オートキャンプ場に着く。キャンプ場の山頂が棲真寺山山頂らしいが・・・。
 キャンプ場の入口の反対側に中電の送電線監視路の入口がある。良く踏まれた快適な道だ。
 中電道に踏み入れるとすぐ第一鉄塔が見えてくる。第一鉄塔を過ぎて平坦な道をドンドン進み、ちょっと坂を登ると丘の上に
 第二鉄塔がある。振り返ると第一鉄塔とオートキャンプ場が見えている。谷を跨いだ前方には目的地の第三鉄塔も見える。
 丘を下った所に大久保池への分岐がある。帰路はこちらのコースを採ろう。
 第三鉄塔へは弓状に大きく迂回しながら進んでいく。緩やかな上りあ続き、「果実の森」分岐を過ぎると平坦な道となり、短い
 急坂を登ると開けた第三鉄塔に飛び出す。鉄塔の奥に三角点があり、ここが西山山頂だ。
 西に開けた河内方面の展望を見ながら、まずは昼食にする。
 昼食後に、航空大橋が展望できる素晴らしい場所に行ってみる。すでに踏み跡も無く、藪を掻き分け急坂を下っていくと斜め
 に突き出た岩があり、眼下に航空大橋が見下ろせる。危なっかしいから長居は禁物だ。山頂まで急坂を引き返す。
 
車道を進む キャンプ場入口のところから中電道へ
第二鉄塔 第二鉄塔を下ると大久保池分岐と崩落地がある
平坦な中電道 果実の森分岐
第三鉄塔のある棲真寺西山山頂に到着 棲真寺西山三角点
河内方面の眺めと篁山 広島空港大橋と空港ゴルフ場

 山頂から往路を引き返し、第二鉄塔下で西山に別れを告げ大久保池に向かって分岐を進む。分岐からも良く踏まれた歩き易い
 道で、枝打ちしてあり、邪魔する小木も無い。中電道と引けを取らない良い道だ。ここからも空港大橋の展望が広がり、真下に
 近々と見えている。
 やがて木々の隙間に池らしい水面が見えてくる。ここが大久保池だ。”池から下流に要ってはいけない!”の忠告を無視して下流
 に向かうと案の定、藪に突入してしまった。下の池(沼)の下流を回り込んで元のルートに帰ろうと思ったが、隣の尾根を進む
 ことになってしまった。
 暫く引き返し、一段上の尾根に上がると、古いテープが見つかった。後は道らしき処を選びながら進むと谷を跨ぎ、高いアゴを
 越えるとそこは古い林道、そのまま林道を歩いていくと車道に飛び出した。
 舗装路をトコトコ歩いて下り、棲真寺に帰ってきた。展望台や五輪塔を見学すべきか悩んだが今日はパスしよう。薄暗くなった
 山道を歩くのは嫌だから・・・。
 写経堂の辺りをちょっと散策して、江戸時代の参詣道を瀑雪の滝まで一気に下っていく。
 駐車場には我が愛車がポツンと取り残されたように待っていた。
 
西山を振り返る 大久保池へ進む
快適な道からは空港大橋が望める
疎林の中を進む 大久保池
車道に脱出 車道を下る
写経堂 石がゴロゴロした道を下る
瀑雪の滝の滝壺 瀑雪の滝を後にする
ガードを潜る 瀑雪の滝の駐車場
ひとこと:こんどは桜か、蓮の花見だ!
ページTOP 山便りへホームへ 

osidori登山隊